対人恐怖症を治すための考え方
対人恐怖症の症状というか、特徴は人前では恥をかきたくないと強く思っていることです。
勿論、誰もが人前で恥ずかしいことはしたくないし、そんな場面は避けたいと思うと思います。
しかし、恥ずかしい思いをしたくないために、人前に出ることを避けたり、恥をかいたらもうおしまいだとか、もう人前には出られないと思っているとすれば、それは日常生活にも支障が出てきます。
それはまさに以前の私がやっていたことでした。
恥は誰もがかきたくないものですが、それを極度に恐れているのが対人恐怖症の特徴です。
ですから、対人恐怖症を治すためには、まずはその考え方から見直してゆくことが大切になってくると思います。
自分に問いかける
人前で恥をかいたらもうおしまいだという考えが自分の中にあったとします。だから、人を避けたいと思うし、他人が怖くなる。
ですが、恥をかいたらおしまいというのは本当でしょうか?
まず上記のような質問を自分にしてみます。
「本当にそうなのか?」と。人間であれば、誰もが失敗をします。ずっこけてしまうことは誰にでもあることです。
人は機械ではないので、完璧でもないし、失敗もします。
だから、誰もが失敗して恥をかくことはあると思うのです。
勿論、恥ずかしい思いをするのは嫌だけれども、でも、失敗するのは一人だけではありません。みんなそうなのだと思います。
だから、自分だけがという考え方は捨ててしまった方がいいでしょう。実はみんながそうなのです。
ポイントは自分自身に問いかけてみることだと思います。
「本当にそうなのか?」と。そして、自分の中にある凝り固まった考え方に反論をしてみることだと思うのです。
もっと客観的に見たらどうだろうか?と。
例えば、今自分と同じ問題を誰か他の人が抱えていたら、どんな風に思うか?どんなアドバイスをおくるか?
そうやって、自分の問題ではあっても、他人のこととして考えてみると意外と簡単に答えが出たりすると私は思っています。
自分の中にあるこだわりや思い込みといったものを一度、客観的に洗い出して、そして、その頑なに思っていたことを「本当にそうなのだろうか?」と考え直してみること。
これも対人恐怖症を治すためには必要なことだと私は思っています。
少なくとも私はそうやって自分の考え方を見つめ直すことで対人恐怖症というものから自分を解放することができました。
自分のやりたいことは何?
自分の中にあった凝り固まった考え方は、対人恐怖症の原因になっていることが多いようです。
この凝り固まった考え方は「思い込み」とも呼ばれますが、その特徴は柔軟性がない点です。
・こうでなければならない
・絶対こうであるべきだ
という風に考え方には柔軟性がありません。
柔軟性のある考え方は、どちらか一方に固執することなく、こうであればいいけれども、もしダメならそれはそれでいいやという考え方です。
考え方が柔軟になると、対人恐怖症もよくなってゆきます。
ですから、まずは自分の中にある凝り固まった考え方を見つけてみることが大切なことだと私は思います。
そして、その考え方を見つけたら、今度は自分に「何がやりたいのか?」と問いかけてみます。
本当はどうしたいのか?と。そして、そのやりたいことが見えてきたら、何故それをやらなかったのかを自分に問いかけます。
それは恐らく、人前で恥をかくのが嫌だから、人よりも劣っていると思われるのが嫌だから、自分の思い通りにならないのが嫌だからなどなど色々あると思います。
しかし、それらの考え方は本当に自分がしたいことから自分自身を遠ざけてきたのだと思うのです。
それはあまりにも勿体無いことです。
自分は本当はどうしたいのか?それを自分自身に問いかけ続けてみること。それが大事だと思います。そして、それが分かったら、怖くても、行動に出てみることです。
すると自分が考えていた恐怖は、自分自身が作り出したものだと、そう気づくこともあると思います。